例を挙げましょう。aはアルファベット読みは“エィ”と発音します。ところが、”cat”という単語の中では”ェア”と発音します。また、”car”という単語の中では、口を縦に大きく開けて、“ア”と発音します。一方”call”では、 “オー”と発音するのです。日本の学校や塾ではこのような発音の違いを、単語ごとにその都度覚えるよう言われることが多く、ひどいときには「つづりはローマ字読みで覚えなさい。」などと指導されることもあります。(”name”という単語のつづりを“ナメ”と覚えさせる、など。)
フォニックスでは、このような発音とつづり字のルールをしっかり学んでいきます。これによって、初めて目にする単語でも正しく発音したり、初めて聞いた単語を正しいつづりで書けたりするようになるのです。
意外かもしれませんが、つづり字と発音のルールを覚えることで、音の違いに敏感になり、音の聞き分けができるようになります。日本人の苦手な”L” と”R”や、 ”B”と ”V”の違いを聞き分けるのもお手の物です。
正しい音が聞き分けられるようになると、自分でも正しく発音できるようになっていきます。一度も聞いたことがない単語であっても、ルールを組み合わせることによって瞬時にネイティヴ並の発音ができるようになるのです。
長い文であっても、読めない(発音できない)単語はなくなるので、読むことに対する抵抗がなくなります。これに語彙力(単語力)、文法力が加わると、まさに鬼に金棒です!
初めて聞いた単語でも、音から正しいつづりが推測できるようになります。またルールをしっかり理解しているのでスペルミスが減り、書くスピードも自然と早くなります。